資金調達のお知らせ 京銀リース・キャピタル株式会社様から資金調達を行いました。
資金調達のお知らせ
京銀リース・キャピタル株式会社様から資金調達を行いました。
【1,000万円の第三者割当増資を実施】
歯の再生を促す新規医薬品を開発するトレジェムバイオファーマ株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:喜早 ほのか)は、京都銀行(頭取 土井 伸宏)が、グループ会社の京銀リース・キャピタル株式会社(代表取締役社長 奥野 浩)と共同で設立した「京銀未来ファンド2号」を引受先とする第三者割当増資により、1,000万円の資金調達を実施いたしました。
今回の資金調達により、歯の再生を促す新規医薬品の研究開発を一層加速させ、2023年からの臨床治験開始を目指してまいります。
【本資金調達引受先】
京銀輝く未来応援ファンド2号投資事業有限責任組合 無限責任組合員 京銀リース・キャピタル株式会社
(京都市下京区、代表取締役 奥野 浩)
【トレジェムバイオファーマ株式会社について】
トレジェムバイオファーマ株式会社は、京都大学大学院医学研究科口腔外科学分野の髙橋克准教授(現、同
客員研究員、公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院歯科口腔外科主任部長)による長年の研究結果に基づいて2020年5月に設立された歯科領域の創薬ベンチャーです。
高橋先生らは、骨形成たんぱく質である BMP 等の働きを阻害する分子 USAG-1 が歯の発生過程に関与し、USAG-1 を抑制する中和抗体や siRNA(small interfering RNA)によって無歯症モデル動物で欠損歯が歯槽骨と共に回復することを明らかにしました。中和抗体の結果は今年2月に学術論文に掲載されました(Science Advances 12 Feb 2021:Vol. 7, no. 7, eabf1798)。
一般的な歯の治療法である義歯やインプラントの人工歯に対し、医薬品による自己歯の再生は根治的な治療法と成り得る可能性があり、本研究で得られた中和抗体と siRNA の化合物を新規医薬品として上市を目指します。
現在、先天性無歯症を最初の適応疾患として研究開発を進めています。先天性無歯症は患者が未成年で顎骨が発達期にあるため義歯やインプラントの適用が困難であり、成人するまで根治的な治療法の無い希少疾患です。現状は成人するまでの長期間を温存療法で耐えるしかなく、歯の欠損が栄養確保と成長に悪い影響を及ぼすため、根治的な治療法の開発が強く望まれています。そこでトレジェムバイオファーマの開発物質により、先天性無歯症患者の自己歯を再生して QOL の改善を提供します。さらに USAG-1 の中和抗体は永久歯の後の第三生歯を発生させることも期待されており、将来的には高齢者のオーラルフレイル(口腔内の虚弱)改善まで展開して歯科治療に広く貢献していきたいと考えています。
以 上
プレスリリース:資金調達実施のお知らせ 1,000万円の第三者割当増資を実施(PDF)